観光庁は昨日2月29日、宿泊旅行統計調査の宿泊旅行統計調査の平成27年12月の調査結果(第2次速報値)、平成28年1月の調査結果(第1次速報値)及び平成27年年間値(速報値)を発表した。

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■ 平成27年12月の調査結果(第2次速報値)、平成28年1月の調査結果(第1次速報値)
■ 1.延べ宿泊者数
○平成27年12月の延べ宿泊者数(全体)は、3,983万人泊(前年同月比+4.7%)と、
12月としては平成19年の調査開始以来、最高となった。
また、平成28年1月の延べ宿泊者数(全体)は3,651万人泊で、前年同月比+3.3%であった。
○日本人延べ宿泊者数は、平成27年12月は前年同月比+0.8%と2ヶ月ぶりに増加となったが、
年末の日並びの悪さの影響もあり、小幅な増加にとどまった。
平成28年1月は前年同月比-2.5%であった。
○外国人延べ宿泊者数は、訪日外国人旅行者数の増加を受け、12月は前年同月比が+36.8%となった。
また、1月は+49.4%と大幅に伸びた。
■ 2.客室稼働率
○平成27年12月の客室稼働率は全体で56.2%と、現在の集計方法となった平成23年以降、12月としては過去最高の稼働率であった。
また、リゾートホテル(51.4%) 、シティホテル(77.8%)、ビジネスホテル(71.0%)も12月としては過去最高となった。
平成28年1月の客室稼働率は全体で53.4%であった。
○平成27年12月に客室稼働率が80%を超えた都道府県は、シティホテル7箇所(平成26年12月:7箇所)、
ビジネスホテル4箇所(同:2箇所)及びリゾートホテル2箇所(同:1箇所)であり、前年同月では微増であったが、
大阪府では、シティホテル89.2%、リゾートホテル86.2% 、ビジネスホテル85.5% 、
京都府ではシティホテル87.5%となるなど、極めて高い客室稼働率が続いている。
■ 平成27年・年間値(速報)
■ 1.延べ宿泊者数
○延べ宿泊者数(全体)は5億545万人泊(前年比+6.7%)と、平成19年の調査開始以来、最高となり、初めて 5億人泊を超えた。
○日本人延べ宿泊者数は4億3,908万人泊(前年比+2.4%)であった。前年は消費税増税等の影響により減少したが、
平成27年はその反動増がみられたこと、円安等により海外旅行から国内旅行へのシフト傾向が続いていること、
北陸新幹線開業の効果等が要因として考えられる。
○外国人延べ宿泊者数は6,637万人泊と、訪日外国人旅行者数の増加を受け前年比+48.1%と大幅に伸びた。
■ 2.客室稼働率
○客室稼働率は全体で60.5%であった。シティホテル(79.9%)、ビジネスホテル(75.1%) 、リゾートホテル(57.3%)は、
平成22年の調査開始以来、最高となった。
○客室稼働率が80%を超えた都道府県は、シティホテル11箇所(平成26年:3箇所)、ビジネスホテル5箇所(同:2箇所)、
リゾートホテルは2箇所(同:0箇所)と増加した。
特に、大阪府では、リゾートホテル91.4% 、シテイホテル88.1% 、ビジネスホテル87.8% となるなど、
極めて高い客室稼働率となっている。
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