2015年04月24日
4/24 北陸新幹線 地域経済に好影響!
3月14日に金沢まで延伸した北陸新幹線。その開業効果について、北陸財務局(管内:石川、富山、福井県)が4月22日発表した北陸経済調査の中で触れている。
先の3月、北陸財務局が発表した管内経済の「総括判断」は「緩やかに回復している。北陸新幹線開業の効果も見られ始めている」だった。
4月の発表内容では「総じて回復している。観光等において北陸新幹線開業に伴う効果の広がりがみられる」といった、全体の上昇感を表現しており、2か月連続の判断引上げになった。
同報告書には、「北陸新幹線開業に係る“生の声”〜 地域・業種の垣根を越え、効果・期待が拡大中!〜」というページが設けられ、『 生の声 』が掲載されている。ここにその一部を抜粋してみる。
【 石川県 】
・酒造メーカー:売上高は前年比2倍以上で特需の状態。県内外から注文が相次いでおり、人気商品の出荷本数は これまでの10倍以上。
・タクシー:4月に入っても好調を持続しており、平日でも多くの観光客が利用。タクシープールでの待ち時間も大幅に短くなり、回転率も上昇。
・旅館:4〜5月の週末は8割程度予約で埋まっている。例年より予約の入りが早く、5〜6月は前年比2倍。
・小売り店:キャリーケースや靴など旅行用品の売行きがよい。ゴールデンウィークに向けて、旅行客需要の一層の盛り上がりに期待。
・観光地:来訪者が4割以上増加。国内客に加え、中国や欧米からの外国人客も多くみられ、お菓子や地元食材を用いた食品の人気が高い。ゴールデンウィークには更なる来訪者の 増加が期待される。
・自動車販売:法人需要が高まり、商用車の増車・買い替え需要が増加しており、納車に時間がかかっている。
・飲食店: 4月に入っても駅構内の店舗は客足が途切れることなく、好調を維持。
【 福井県 】
・温泉地:石川県内で宿が取れなかった観光客の宿泊が少しずつ増えており、北陸新幹線開業の波及効果がみられはじめている。
・卸 売:首都圏の百貨店で開催された北陸フェア向けに、眼鏡素材を活用したアクセサリーの注文が入った。アクセサリー事業に注力していることもあり、今後の受注増加に期待。
【 富山県 】
商業ビル:開業月の売上げは、昨年と比べて2割増。今後、山岳観光シーズンに入ることもあり、更なる来店客の増加が見込まれる。
観光施設:開業後の来場者数は前年比で1〜2割の増加。周辺の宿泊業者では予約が一杯というところもあり、ゴールデンウィークには相当な入込みが見込まれる。
医療品製造:県外に新設予定だった開発センターを、県内工場の一角に変更。幹線開業による首都圏とのアクセス向上も考慮。
業務用機械製造:新幹線車内で販売する弁当包装用機械を受注。今後も土産物需要が高まることで、新規受注につながることに期待。
先行きの動向について北陸財務局は、(前略)「各種政策や北陸新幹線開業の効果等もあって、消費が喚起され、地方創生への取組みが加速化することで、経済の好循環に繋がり、回復基調が続くことが期待されている」としている。
引用:財務省 - 北陸財務局北陸経済調査 - 北陸財務局 - 財務省
平成 27年4月22日発表 北陸経済調査〔管内経済の概況〕より.
posted by JN01 at 01:42| 観光情報